節水シャワーヘッドってなに
節水シャワーヘッドヘッドはその名の通り節水できるシャワーヘッドヘッドです。取り替えるだけで水の使用量を従来のシャワーヘッドから30~50%減らすことができます。節水シャワーヘッドの一般的なメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
メリット
- 取り付けが簡単ですぐに効果が感じられる
- 節水によって水道代が節約できる
- お湯の使用量が減るのでお湯を作るのに必要なガス、電気代が節約できる。
- シャワーの水圧が上がる
デメリット
- 出てくるお湯の量が減るので物足りなく感じる
- 水流が細いのでお湯の体感温度が下がる
- 節約のためとはいえ使用感に不満があるとストレスが溜まる?
今回、節水シャワーヘッドを購入したので、これらのメリット・デメリットが本当か検証していきます。従来のシャワーヘッドから取り替えるだけという手軽さで、本当に節約できるのでしょうか?
SANEI レイニーベーシック
今回私が購入したのはSANEI株式会社から発売されている節水シャワーヘッド(レイニーベーシック)という商品です。Amazonにて約2200円で購入しました。
商品の特徴をまとめると以下のようになります。
- 従来型シャワーヘッドと比べて、約40%節水(SANEI調べ)
- 0.3mmの穴による極細ストレート水流と穴の配置を工夫することでしっかりした浴び心地を実現
- 水流がワイドに広がるので少しのお湯で広い範囲を流せる
上位商品の節水ストップシャワーヘッド(レイニー)にはシャワーヘッド自体に水流の停止ができるボタンが付いています。
手元でこまめに停止したほうが節水はできますが、私の使用の中ではそこまで効果が無さそうというのと、こういう機構があると壊れやすいのではないかと考え、シンプルなレイニーベーシックを選びました。
▼パッケージの画像です。内側に取り付け方法が書かれていました。
取り付け方法 工具無しで簡単取り付け
早速取り付けていきます。
取り付けられるメーカーは以下の通りです。
■そのまま取付けられるメーカー
出典:節水シャワーヘッド(レイニーベーシック)取扱説明書
SANEI、TOTO、LIXIL、KAKUDAI、YOKO、(ミズタニ・ノーリツ・大阪ガス)の一部製品
■付属のアダプターで取付けるメーカー
アダプターA:KVK
アダプターB:MYM(太ホース)
アダプターC:ガスター、LIXILのバランス釜、リンナイの一部製品
■別売のシャワーヘッドアダプターで取付けるメーカー
(リンナイ、ミズタニ、ノーリツ、大阪ガス)の一部製品
ほとんどのメーカーに対応しています。
私の場合、シャワーヘッドの付け根にKVKと書いてあったのでアダプターAを使用します。
▼従来のシャワーヘッドをひねって取り外す。工具無しで外せます。
▼新しいシャワーヘッドとアダプターAをホースに取り付ける。金属のテーパーキャップを回してねじ込みます。
取り付けはとても簡単でした。賃貸なので外したシャワーヘッドは捨てずに保管しておきます。
ちなみに、シャワーヘッドの根本に水色の節水コアが付いています。このコアを外すことで流量を増やすことができるそうです。
ここからは節水効果などを検証していきます。比較対象は従来のKVKのシャワーヘッドです。
水量比較 本当に40%減?
まずは水量の比較を行います。
蛇口を完全に開いた最大流量で洗面器に水が貯まるまでの時間を計測しました。そしてかかった時間から水量を求めました。
条件 | 洗面器満タンまでの時間 | 流量(従来を100とする) |
---|---|---|
従来 | 19.8秒 | 100 |
レイニー(標準) | 27.5秒 | 72(-28%) |
レイニー(節水コア無し) | 19.2秒 | 97(-3%) |
レイニーに変えることで水量を28%削減できました。パッケージに書かれている40%削減には届きませんでしたが、30%でも大きな変化です。
ただし、節水コアを外すと従来のシャワーヘッドとほとんど同じ結果になりました。ここから節水コアが水の節約に大きな影響を与えていることが分かりました。
水圧比較 極細穴で勢いアップ
次に水圧の比較を行います。
水が出てくるシャワー板を水平に向け、最大流量を流したときに水が出てくる様子を横から写真で取りました。定量的な評価ではありませんが、おおよその違いは分かると思います。
▼背景も白なので分かりづらいですがおおよそ矢印のように流れています。
従来のシャワーヘッドと比べると水の勢いは圧倒的に強くなりました。節水コアなしの方がより水圧は強いですが、付けた状態でも十分だと感じました。
シャワー板に開けられた0.3mmの極細穴の効果で細い水流が鋭く出てきます。
水量は少なくなっているにも関わらず、これほどの水圧を確保できるのはすごいですね。
使用感
実際に使用してみた率直な感想は「なんか冷たい」と「水流強くて気持ちいい」です。
1つ目からマイナス評価になってしまいますが、体感の水温は従来より確実に下がっていました。正確に測ったわけではありませんが、従来を40℃とするとレイニーは38℃ぐらいでしょうか。冷たいは言いすぎかもしれませんが、何も知らずに浴びたのでびっくりしました。
水流が細くなったことで熱が空気に奪われやすくなったと考えられます。それに加えて、水の勢いで風が発生し外周から出たお湯がミストのようになるのも冷たいと感じる原因です。
水温を少し上げることで体感温度を同じぐらいにできますが、お湯の使用量が増えるので節約効果は薄まってしまいます。
洗い心地は良かったです。水圧が上がったので地肌まで水が行き届きます。ポイントはなるべくノズルの近くで洗うことです。水流が細いからか少し離れるだけで勢いが弱くなってしまいます。また、水流がワイドに広がるので、手早くボディーソープを洗い流せました。水量が約30%少なくなっている割には結構使えると感じました。
懸念点は絶対的な水量が少ないことです。髪が短い人は高い水圧のおかげでスムーズに洗えますが、髪が長い人はきちんと洗い流すために水量が必要になるので従来よりも時間がかかると思います。
使用感についてはAmazonのレビューでも評価が分かれています。低評価の原因は主に水温と水量に関することです。使用する状況(気温や水温、髪型)によって、このシャワーヘッドの評価が変わることに留意しておく必要があります。
まとめ
節水シャワーヘッド「レイニー」についてレビューを行いました。従来のものから節水できているにも関わらず、高い水圧によって使用感は満足できるものになっていました。私の環境ではマイナス点はそこまで気にならないので今後も使用し続けたいと思います。
使用感さえ納得できれば、意識することなく節約できる節水シャワーヘッド。数ヶ月後、実際に節約できるのか確認するのが楽しみです。
では、また!
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