今回は私が使用しているデスクトップパソコンについて紹介します。私は数年前に自作PCを作成し、少しずつ改良しながら現在まで使用してきました。今回は現在の構成と性能を備忘録としてまとめ、今後の改良していきたいポイントを考察したいと思います。
スペック
さっそくですが、現在のスペックは以下のようになっています。
項目 | スペック | パーツ |
CPU | 6コア6スレッド、2.8GHz(4.0GHz) | Intel Core i5-8400 |
CPUクーラー | リテールクーラー | |
マザーボード | Mini-ITX | ASRock H370M-ITX/ac |
メモリ | サムスン M378A1K43BB2-CTD & ADATA AD4U266638G19-R | |
SSD | 240GB、M.2(SATA)& 1TB、2.5インチSSD | WD Green WDS240G1G0B & WD Blue WDS100T2B0A |
グラフィックボード | | |
ケース | Mini-ITX | |
電源 | 450W、SFX | SilverStone SST-ST45SF V3 |
ケースファン | 12cm角×1枚(吸気) | Ainex CFZ-120SA |
OS | Windows 10 HOME 64bit | |
モニター | 23.8インチ、FHD | Acer ET241Y |
モニターアーム | グリーンハウス GH-AMCA02 |
約2年前に作ったのでCPUは第8世代。もうすぐ第10世代が発売されるそうですが、まだまだ現役です。体感的にもCPUの性能不足は感じないのであと2年ぐらいは活躍してもらいます。
作成当初から変わった点としては
- PCケースを小型化
LIAN LI PC-Q38WX→ LIAN LI PC-Q21 - グラボ取り外し
GTX1050→ CPU内蔵 - メモリ増量
8GB→ 16GB
パソコンって結構スペース食いますよね。なので、作成時もMini-ITXケースのPC-Q38WXにしていたのですが、もっと小さくしたいと思い、Mini-ITXでは最小クラスで小さいPC-Q21に交換しました。それに伴って以前設置していたグラフィックボードが取り付けられなくなったので、一旦取り外しています。
また、メモリを8GBから16GBに増量しています。これは、主にLightroomで現像処理をしているときのメモリ使用量が大きく、動作が不安定になったことが原因です。16GBでも足りないときもあるのですが、8GBと比べると格段に安定しました。
性能測定
現在の性能を把握するためにいろいろなベンチマークを行ってみました。代表的なベンチマークソフトについてスコアをまとめていきます。
Cinebench R20 マルチコア:2194
使用ソフト:Cinebench R20 Windowsのダウンロードはこちら→Microsoft Store
CPU\スコア | マルチコア | シングルコア |
Intel Core i5-8400 (購入当時2万円) | 2194 | 402 |
Intel Core i5 9400F BOX (約1.7万円) | 2407 | 423 |
Intel Core i5 9600KF (約2.3万円) | 2643 | 475 |
AMD Ryzen 5 3500(約1.6万円) | 2652 | 466 |
AMD Ryzen 5 3600(約2.3万円) | 3689 | 478 |
CPUの性能を評価するCinebench R20。以前のR15からは計算量が多くなり、近年のCPUのマルチコア化に対応しているようです。3回計測を行い、その平均を取りました。スコア結果はマルチコア:2194、シングルコア:402と Core i5-8400 の一般的なスコア。CPU自体の性能は十分引き出せているようです。同価格帯の現行製品について以下のサイトからスコアを引用しました。
マルチコア性能で AMD Ryzen 5 3600 が飛び抜けている印象です。CPUについてはまだ買い換える予定はありませんが、AMDに乗り換えることも念頭に置きたいと思います。
PCMark10 スコア:3150
使用ソフト:PCMark 10 Basic Edition
インストール方法は以下のサイトが参考になりました。
スコア | 3150 |
Essensials ( PCの基本性能 ) | 7645 |
Productivity(事務系のアプリケーション性能) | 4644 |
Digital Content Creation(クリエイティブ系のアプリケーション性能) | 2391 |
PCMarkはパソコンの総合的な性能を評価するベンチマークソフトです。アプリケーションの実行やブラウジングの快適性も評価されます。トータルスコアは3150と通常の使用は快適にこなせるぐらいのスコアでした。基本性能は高い一方、写真編集や動画編集の快適性を表すDigital Content Creationは2391と低くなっています。
3DMark Time スコア:443
使用ソフト:3DMark(ver 2.11.6846) ダウンロードはこちら
トータルスコア | 443 |
Graphicsスコア(GPU性能スコア) | 382(2.50FPS、2.18FPS) |
CPUスコア(CPU性能スコア) | 4721(15.93FPS) |
3DMarkはPCのグラフィック性能を評価するベンチマークソフトです。なので基本的にはグラフィックボードの性能に依存します。現在、CPU内臓のオンボードグラフィックのため、スコアは散々なものになりました。ゲームをするならグラボは必須ですね。
FINAL FANTASY XV 611(動作困難)
使用ソフト: FINAL FANTASY XV ベンチマーク(ver 1.2) ダウンロードはこちら
設定:標準品質、1920×1080、フルスクリーン
スコア | 611(動作困難) |
ゲームはしないのですが、ネットでよくスコアを見るので比較のために計測してみました。グラボがないため3DMarkと同様にスコアはだいぶ低いものとなりました。
CrystalDiskMark
使用ソフト:CrystalDiskMark(ver 7.0.0) ダウンロードはこちら
条件:測定回数5回、データ量1GiB
OSインストール用SSD | Read | Write |
シーケンシャル(SEQ1MQ8T1) | 488.51 | 231.56 |
ランダム(RND4KQ1T1) | 14.67 | 16.23 |
データ保管用SSD | Read | Write |
シーケンシャル(SEQ1MQ8T1) | 558.28 | 523.03 |
ランダム(RND4KQ1T1) | 28.76 | 83.80 |
ストレージのアクセス速度を計測するソフトです。2つのSSDそれぞれについて計測しました。どちらもSATA接続のSSDということで必要十分な速度が出ています。これより上はPCIe接続のSSDになりますが、現状そこまでの必要性は感じていません。
RAW現像
使用ソフト:Lightroom
条件:2000万画素、約30MBのRAW画像→同サイズのJPEG、50枚まとめて現像
経過時間 | 1分33秒 |
実用的な性能を測るためにLightroomでの写真現像の速度を計測しました。復数枚をまとめて現像すると結構掛かりますね。
動画書き出し
使用ソフト:PremiereElements
素材:フルHD or 4K 30FPS 5分
加工内容:明るさ、ガンマ、色温度補正、テロップ3枚載せ
書き出し設定:フルHD 30FPS 5分 5Mbps
書き出し時間(フルHD→フルHD) | 1分54秒 |
書き出し時間(4K→フルHD) | 7分18秒 |
AdobeのPremiereElementsで書き出し速度を計測しました。フルHD動画は思ったよりスムーズに書き出せました。また、動画のプレビューについてもカクつき無く出来ています。ただし、4KからフルHDへの編集はプレビューは特に固まったりはありませんでしたが、書き出し時間が
高負荷時温度・静音性
使用ソフト:OCCT
条件:OCCT 20分間(データセット大、スレッド使用数:自動、命令セット:自動)
ファン回転数:CPUファン2900rpm(100%)、ケースファン1300rpm(100%)
室温:26℃
温度・動作周波数計測:HWiNFO(負荷開始18分後から19分までの1分間の平均)
騒音計測:Androidスマホ アプリ 騒音測定器 (Sound Meter) PCから30cmの距離
CPUパッケージ温度 | 95.9℃ |
CPU動作周波数 | 3.6 GHz |
騒音(距離30cm) | 約30dB |
高負荷時の温度と静音性について確認しました。結果としては、CPUパッケージ温度は開始後14分で最高の99℃まで達し、18分から19分の間の平均は95℃となりました。その間の動作周波数は約3.6GHzとCore i5-8400の全コア負荷時の周波数3.8GHzより低下しています。いわゆるサーマルスロットリングが発生していることが分かります。一時的な負荷には耐えられても、連続した高負荷はリテールクーラーではかなり厳しいことが分かりました。
今後の改良点
以下は私が思いのままに理想のパソコンを妄想しています。ご注意ください。
目指すは「小型、静音、高性能」
私のこだわりはBTOでは作れないPCを作ることです。BTOで作れる構成ならBTOを買ったほうが安いし保証などもついてくるので安心です。自作をするならBTOでは作れない構成のパソコンを作りたいと考えています。特に私が目指しているのは「小型、静音、高性能」を兼ね備えたパソコンです。ベンチマークをとって現状が把握できたので今後の改善点について考察していきます。
CPUクーラー交換 静音化
現在、リテールクーラーを使用していますが、負荷をかけると結構温度が上がってしまいます。そして、温度を冷ますために回転数が上がり、うるさくなる。家でいるときはパソコンをずっと起動しているぐらいなので、なるべく静音化したい。そこで、リテールクーラーより冷却できるCPUクーラーへの交換を考えています。冷却と静音性を向上させるためには大型フィンと大型ファンを搭載したCPUクーラーに交換するのが定石です。しかし、私が使用しているPCケース LIAN LI PC-Q21 はケースが小さく、CPUクーラーの高さは60mmまでという制限があります。そこで、なるべく薄型で冷えるであろうCPUクーラーについて調査しました。あくまで仕様や外観での比較ですが、次回購入候補が見つかりました。薄型のCPUクーラーを探している人は参考にしてみてください。
メモリ増量 16GB→32GB
次に改善したいのがメモリの容量。現在16GBを搭載しており通常の使用では不足を感じることはありません。しかし、LightroomやPhotoshopで画像を加工するときに結構メモリを消費していることがわかりました。急ぎで必要というわけではありませんが将来的には32GBにしたいと思います。
グラフィックボード購入 小型グラボ
今回のベンチマークで壊滅的だったグラフィック性能。ゲームをするなら購入が必須になりそうです。ここでもケースの制約があるので小型の製品である必要があります。今考えている条件は以下の3点。
- 長さ17cm以下(できるだけ短いもの)
- ファンが取り外し可能
- 発熱小さめ(補助電源なし)
そこまで高性能なグラボは発熱的にもスペース的にも厳しいです。しかも、構造的に底面のケースファンとグラボが同時に取り付けられないので、グラボを付ける際はグラボのファンを取り外し、ケースファンの吸気で代用する必要があります。グラボについてはもう少し調べてみます。
モニター交換 27インチ~、カラーキャリブレーション
モニターも新しくしたいと思います。現在使用しているのは24インチフルHDというありきたりなモニターです。ウィンドウを横に並べていると少し窮屈に感じてきたので、27インチぐらいにサイズアップするとともに、解像度も高めるためにフルHD以上のモニターにしたいです。加えて、写真を現像するのでキャリブレーションが可能なものが理想ですね。お金があればEIZOのColorEdge CS2740とか買うんですが、、、(16万円)。LGやBenQなどからはもう少し安価な製品が出ているのでそっちを検討したいと思います。現行で最もコスパが良さそうなのがBenQ SW2700PT。それでも7万円ぐらいするのでしばらく様子見です。
まとめ
今回は私の自作PCについてまとめました。今使っているパーツの型番などがこの記事ですぐ分かるようになり、個人的にはまとめてよかったです。自作PCのいいところはその時に必要なスペックに合わせて構成を最適化できる点だと思います。特に、最近はフリマサービスを利用することでパーツの売却が簡単にできるので、新しいパーツに交換しやすくなりました。今後は改良点で挙げた項目について順次手を付けていきます。
では、また!
私の使用している自作キーボードについても紹介記事を書いています。キーボードにもこだわっているので良ければご覧ください。↓
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