【自作キーボード】スタビライザーがうるさいので静かにする

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こんにちは。ガジェット情報などを発信しているオニオンと申します。

今回はキーボードを静音化計画第一弾としてスタビライザーの静音化をやっていこうと思います。私が使用している自作キーボードについては以前の記事で紹介したのでよければ御覧ください。

問題は上の記事の最後でも言っていますがスタビライザーがカチャカチャとうるさいことです。軸に静音赤軸を採用し、スコスコの静音キーボードにしようと考えているのに、スペースキーやエンターキーを押すたびにいかにも安っぽい音が出てきます。せっかく作ったのにこれでは使う気がおきない。ということで、スタビライザーの静音化に手を付けることにしました。

結論:静かになった!

感動したので結果を先に書きます。

「まじで静かになった」

これまで「カチャカチャ、シャカシャカ」といいっていたスタビライザーが見事「スコスコ」に変わりました。正直ここまで効果があると思っていなかったのでびっくりです。もっと早くしとけば良かった。

代償としてキーの押下圧が気持ち重くなった気がしますが、それ以上に使い勝手が良くなったので大満足です!スタビライザーがうるさい人は絶対するべきです!

どうやってするの?

スイッチの静音化はいろいろな方法があるのですが、スタビライザーについての記事は少なかったです。いろいろ調べた結果、「メカニカルキーボードのLubeについて」という記事の中で紹介されていた動画が参考になりそうだったのでこれを見ながら作業したいと思います。下の動画を一度見てみてください。

How to Clip, Lube, and Band-aid Mod Your Stabilizers

動画での作業を自分なりにアレンジしてやっていきます。必ずしもこの手順をすべて行う必要はありません。症状を見ながら効果がありそうな方法を試してみてください。

作業の説明

それでは作業を説明していきます。問題のスタビライザーにたどりつくまでは簡単に説明します。

何はともあれキーキャップを外します。

プレートをケースに固定しているネジを外してプレートを取り出します。

次にキースイッチとPCBを外します。私のPCBはホットスワップに対応しているのでそもそもスイッチをハンダ付けしていません。なので基盤とプレートの隙間を広げていくだけでスイッチをガバっと外せます。

2枚おろしに出来ました。

ここまでくるとスタビライザーが見えるので、基盤からスタビライザーを外します。

ちなみにホットスワップ対応のPCBの裏側はこんな感じになっています。

外れたスタビライザー

ここからが静音化の手順です。やったことは以下の4つです。

  • スタビライザーの軸にテフロンテープを張る。
  • スタビライザーの内側にシリコングリスを塗る。
  • クロスバーにシリコングリスを塗る 。
  • PCBにテフロンテープを張る。

スタビライザーの軸にテフロンテープを張る。

スタビライザーは軸とそれを支えるパーツから出来ている。軸と支えの隙間が軸のブレや騒音につながっているのではないかと考えました。

そこで、中心の軸にテフロンテープを張りました。テフロンテープは以下のような特徴を持っています。

テフロンテープは耐熱範囲が-60℃から+256℃までと幅広い温度で使用することが可能で、摩擦係数も少なく耐水性・耐溶剤性・耐電圧性にすぐれているのが特徴となっています。

出典:テフロンテープとは – 富士工業

この摩擦係数が少ないという特徴を活かそうと思います。軸の片側にはクロスバーが入るのでその面を除く側面3面にテフロンテープを貼っていきます。テフロンテープを細く切って貼り付けていきます。スタビライザーによっては隙間がほとんどないものがあります。その場合はテープを貼らずにグリスを塗るだけで大丈夫です。

貼り終えました。

スタビライザーの内側にシリコングリスを塗る。

スタビライザーの支えの部品の内側。軸と擦れる部分にシリコングリスを塗っていきます。動画では結構塗っているので多少多くても大丈夫です。私はテフロンテープを貼っているので少なめに塗りました。とにかく部品同士が擦れる部分に塗っていく感じです。

PCBにテフロンテープを張る。

PCB側のスタビライザーが設置される部分にテフロンテープを貼ります。動画では布製の絆創膏を使用しています。スイッチを押したときにスタビライザーとPCBがぶつかって音が出るのを防ぐとともに摩耗などからPCBを保護する役割があります。

クロスバーにシリコングリスを塗る。

これが最も重要な工程です。クロスバーの折れ曲がった部分、スタビライザーに差し込む部分にシリコングリスをたっぷりと付けてスタビライザーの中に差し込みます。このとき差し込む穴の位置に注意してください。一度、差し込んだ後に、もう一度グリスをつけて差し込むことでスタビライザーの中をグリスで満たすことが出来ます。

差し込んだらはみ出たグリスをティッシュなどで拭き取ります。

ここまで出来たらスタビライザーをPCBに取り付けます。

後は分解と逆の手順で組み上げて完成です。

まとめ

冒頭でも述べましたが本当に静かになしました。グリスとかテフロンテープは購入する必要がありますが、日常的に使用するキーボードの不満が解消されたのでとても満足しています。自作キーボードを作ったけどスタビライザーがうるさい、という人は是非やってみてください。効果は保証します。

そのうち、キースイッチ自体のルブもしてみたいと思います。

では、また!

追記、スイッチのルブを行いました!詳細は以下の投稿で↓

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