【IS-40X】高さ45mmの薄型CPUクーラーは本当に冷えるのか

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こんにちは、オニオンです。

今回は自作パソコンのCPUクーラーを交換します。新たに購入したのは「Ainex IS-40X」。高さが45mmと低いため小型のPCケースにも使用できる製品です。これまでIntelのリテールクーラーを使用してきましたがこのCPUクーラーに変更して冷却性能が向上するのか検証していきます。

購入したもの

今回購入したのはCPUクーラーとグリスです。

CPUクーラー ID-COOLING IS-40X

製品ページ:ainex公式Amazon価格.com (価格:約2700円)

Ainex から販売されています。トップフロー型のCPUクーラーで高さが45mmと低いのが特徴です。リテールクーラーとほぼ同じ高さなのでリテールクーラーが使用できる環境であればおおよそ取付可能です。また、銅製ヒートパイプを使用し、冷却能力を高めています。搭載しているファンは92mm角、厚み15mmのものです。

グリス Thermal Grizzly Kryonaut

製品ページ:親和工業公式Amazon

有名な製品なので知っている人も多いと思います。熱伝導率が12.5W/m・Kと非常に高く、80℃の高温でも乾燥しにくいという特徴があります。値段は1グラムで約750円。結構高いですが一度使って見たかったのでこの機会に購入しました。ちなみに1グラムで3回の塗り替えに使えました。

リテールクーラーで約1年間使用したグリスから Kryonaut に交換した記事は以下。CPU温度を約15℃下げることができました。よければご覧ください。今回の作業はこの記事の後に行っています。

また、PC全体の構成については以下の記事をご覧ください。

取り付ける

さっそく、交換作業を行っていきます。

1. 開封&外観チェック

まずは開封。箱には以下のものが入っていました。

  • クーラー本体
  • ブラケット(Intel、AM3、AM4)
  • ブラケット固定用ネジ
  • CPUクーラー取り付けようネジ、ワッシャー
  • サーマルグリス(ID-TG05)
  • ユーザーガイド

グリスも付いてきます。今回は別で Kryonaut を購入しているので使用しません。

CPUとの接触面は銅製のパイプがむき出しの構造です。保護シールは使用前に剥がします。

横から見ると確かに非常に薄いです。

ちなみにファンとフィンは左右のクリップで止まっているだけなので簡単に取り外すことが出来ます。ファンを別で購入して交換することも出来ます。ただし、92mm角のファンを選ぶ必要があります。付属しているのは厚み15mmのファンですが、取り付け方を工夫すればより厚いファンを取り付けることもできそうです。

2.マザーボードを取り外す

CPUクーラー取り外すにはマザーボードにアクセスする必要があります。私が使用しているPCケース LIAN LI PC-Q21 はマザーボードの上に電源がついているので、まず電源を外します。

電源を外すとマザーボードにアクセスできます。プッシュピン式のリテールクーラーはマザーボードを取り付けた状態でも付け外しできますが、今回つける IS-40X はマザーボードの裏側からネジ止めが必要です。このタイミングでマザーボード自体をケースから取り外しておいたほうが作業しやすいです。

3.リテールクーラーを取り外す

次にリテールクーラーを外します。4箇所のピンを矢印の方向に回転してロックを解除し、多少強引に引っ張ると外せます。ファンの電源も忘れないように抜いておきます。

4.グリスをきれいに拭き取る

CPUに付いている古いグリスを取り除きます。乾いたティッシュである程度拭き取ってから、無水エタノールをつけてきれいにしました。

5.CPUクーラーにブラケットを取り付ける

現在使用しているCPUに対応したブラケットをプレートに取り付けます。私はIntelを使用しているのでIntel用のブラケットを使用します。プレートの左右にネジ穴が切ってあるので、そこに付属のネジを使って固定しました。

6.新しいグリスを塗る

CPUに新しいグリスを塗ります。塗り方は自由です。私は片側に1直線に引いて、それをヘラで伸ばすようにしました。

7.CPUクーラーを取り付ける 注意点2つ

グリスを塗り終えたらCPUクーラーをマザーボードに取り付けます。その準備として、取り付けに必要なネジとワッシャーを用意しておきます。ワッシャーを台紙から抜いてネジに予め通しておきます。

いよいよCPUクーラーを取り付けるのですが、以下の2点に注意が必要です。

  • 取り付ける向き(他のパーツやケーブルに干渉しないようにする)
  • 取り付け方法(マザーボードを裏返してかぶせる、対角線にネジを締める)

取り付ける向き

まず、取り付ける向きについてです。私は当初、ヒートパイプの折返しがメモリー側になるように取り付けました。ファンの電源ケーブルの長さがちょうど良かったからです。これでも取り付け自体は出来ました。しかし、マザーボードにあるCPU電源の8ピンポートに干渉してしまうことが分かりました。

右側にヒートパイプの折返しがある

8ピン電源と干渉してしまう。

8ピン電源ポートの位置にも依ると思いますが、私の場合、ヒートパイプの折返しを下側、つまりPCIeスロット側にすることで干渉を避けられました。このとき、ファンとフィンを取り外して、ファン電源の長さがちょうどよくなる向きでファンを再び取り付けるとケーブルがきれいに収まります。

取り付け方法

次に取り付け方法についてです。このCPUクーラーはマザーボード背面からのネジ止めが必要です。なので、マザーボードにクーラーを乗せるというよりも、裏返したクーラーの上にマザーボードをかぶせるようにしたほうがネジが締めやすかったです。また、ネジは対角線に締めます

やり直しもありましたが、無事取り付けできました。

あとはマザーボードをケースに戻し、電源をつけると完成です。ファンの電源を挿すのを忘れないようにします。

性能チェック

新しく取り付けたCPUクーラーの性能を検証していきます。比較するのは以下の条件。

  • リテールクーラー+ Kryonaut
  • IS-40X+ Kryonaut (今回の作業後)

Cinebench R20

使用ソフト:Cinebench R20 Windowsのダウンロードはこちら→Microsoft Store
計測方法:マルチコア、シングルコアをそれぞれ連続して3回行い、その平均をスコアとする。

条件\スコアマルチコアシングルコア
リテールクーラー+ Kryonaut 2171394
IS-40X+ Kryonaut 2139 (-1.4%)399 (+1.2%)

Cinebenchはマルチコアでマイナス1.4%、シングルコアでプラス1.2%となりました。そこまで大きな差では無いので、誤差の範囲と言っていいと思います。

高負荷時の温度

使用ソフト:OCCT
条件:OCCT 20分間(データセット大、スレッド使用数:自動、命令セット:自動)
ファン回転数:CPUファン2600rpm(100%)、ケースファン1300rpm(100%)固定
室温:25℃
温度・動作周波数計測:HWiNFO(負荷開始18分後から19分までの1分間の平均)

条件\スコアCPUパッケージ温度CPU動作周波数
リテールクーラー+ Kryonaut79.9℃3.6 GHz
IS-40X+ Kryonaut 76.5℃(-3.4℃)3.6 GHz

高負荷時のCPUパッケージ温度は3.4℃低下しました。前回、リテールクーラーのままでグリスをKryonaut に塗り替えたときには16℃も下がったのでそれと比較すると差は小さかったです。

ただし、リテールクーラーは回転数が2900rpmだったのに対し、今回のIS-40Xは最高回転でも2600回転です。より少ない回転数で冷やせているので冷却性能自体はリテールクーラーよりも高いことが分かります。

回転数を落としたときにどれくらい冷えるのかも調べたいと思います。

まとめ

リテールクーラーからIS-40Xに交換することで僅かながら冷却能力を向上させることが出来ました。リテールクーラーではファンの回転数を最大にしても80℃に抑えるのが精一杯だったのですが、このクーラーに交換することでより低い回転数で冷却できるようになりました。2700円の価値があるかというと微妙なラインではありますが、少しでも冷やしたい少しでも静かにしたいという方は購入してみる価値はあると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。では、また!

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